どうも、筆者のクロです! 今回はテレビアニメ『THE IDOLM@STER』を視聴した感想を語ろうと思います。かなり以前からずっと何となく見てみたいと思っていたのですが、妹から背中を押されて今回ようやく見ることが出来ました(笑)
今回は映画『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』の内容も含めたも含めた感想・評価をしていきます。前回の記事からかなり時間が経ってしまいましたが、しっかり熱を込めて感想を語っていきたいと思います。それではいってみましょう!

あらすじ・概要
芸能事務所『765プロダクション』に所属する、天海春香をはじめとした個性豊かな13人の女の子たち。それぞれの夢に向かって頑張る彼女たちの活躍と成長を描いた物語。
U-NEXTより引用
原作はバンダイナムコゲームス(現:バンダイナムコエンターテインメント)によって発売されたコンピューターゲーム
監督は錦織 敦史、制作はA-1 Pictures
ジャンルは青春、ヒューマンドラマ
ネタバレなし感想
物語序盤は、765プロダクションに所属する天海春香をはじめとした、13人の少女たち一人ひとりに丁寧に焦点を当てつつ、比較的穏やかなテンポとノリで話が進んでいきます。それぞれのキャラクターの豊かな個性を丁寧に描写しつつ掘り下げていく構成なので、どんどんキャラへの愛着が増していくのですが、序盤のストーリー展開自体は少し平坦で見応えはそこまで無い印象でした。
中盤から後半にかけて、アイドル活動を続けていく中で様々な困難や障壁、それによるアイドルたちの挫折や葛藤などの描写も深堀りされていき、どんどん見応えが増していきます。それにより、見ている側も自然とアイドルの皆を応援したくなってきて、無事アイドルを続けていけるかハラハラドキドキしながら見守っていました。終盤になればなる程ファンのような気持ちにさせられましたねw
アニメーションの雰囲気が独特の躍動感があり、監督の個性を感じられました。元々グレンラガンやパンティ&ストッキングのキャラクターデザインをされていた方ということもあってか、キャラクターの何気ない仕草や動きの激し目なシーンに繊細でありつつ強いキレがあり、楽しい雰囲気のシーンはより楽しく見えました。貴重なアクションシーンに至っては、最早そこらのアクションアニメも顔負けの迫力と躍動感を堪能できます。過去に監督が関わってたアニメ作品がちょくちょくちらついてちょっと面白かったですw
本作は劇場版も存在しますが、ちゃんと本編の続編として制作されており、より見応えのあるストーリーとさらに気合の入った作画・演出を楽しむことが出来るので、是非とも映画まで含めて見ていくことをオススメしたいです。テレビ本編だけでも綺麗に完結はしているので、アイドル達のその後が見たい人だけ映画を見るのもありかと思います。私としては映画まで見て本作の評価が更に高まったので、本当に良かったなぁと感じました!
※以下ネタバレ注意

ネタバレあり感想

本作における主人公は、一応天海春香という感じだと思いますが、基本的に各回毎にフォーカスが当たり、活躍するキャラが変わっていき、加えてアイドル達を支えるプロデューサーの活躍もしっかり熱く描かれているので、765プロのメンバーほぼ全員が主人公といっても過言ではないと思います。
みんな個性的でそれぞれの魅力があって好きなのですが、個人的に特に好きになったキャラは、高槻やよいですね。王道のあざと可愛さがとても癒されますw やよいは5人姉弟の長女であり、家庭環境があまり裕福ではなく、両親は仕事で帰宅が遅いため、家事や妹・弟の面倒を一人でしながらアイドルをしています。アイドルを目指した理由も、家族に裕福な暮らしをさせてあげたいという、とにかく健気で前向きで良い娘なのです。しかし同時に、いつ崩れてもおかしくなさそうな儚さと脆さも同時に感じられ、やよいには絶対にこれまでの頑張りが報われて欲しいと、自然と応援したい気持ちになりました。
7話にて、やよいと弟とのすれ違いによる反発が起こり、弟が家出した時にはやよいが心配のあまり泣き出してしまいましたが、ここは普段逞しく強いお姉ちゃんが心の脆さを表に出したシーンとして、グッと心に響きました。その後765プロの皆で協力してどうにか弟を見つけ(物置小屋に隠れてるだけだったけど)、すれ違いを解消したことでさらに姉弟との絆が深まった、良いエピソードでしたね。
本作で最も強烈なインパクトを受けた回は、20話の如月千早回でした。この回は制作陣も明らかに特別力を入れて作ったんだろうなと感じるほど、脚本や演出が素晴らしかったです。幼い頃に弟を事故で失い、それをきっかけに家庭内環境の悪化により両親が離婚したという、765プロのメンバーの中でも特に重い過去を持っていました。序盤の頃の千早がどこかそっけない態度だったり、歌うことだけが全てという極端な信念を抱いていたのも、この壮絶な過去によって形成されたのだなと納得しました。
そんな千早の過去を、765プロと敵対しているアイドル事務所の961プロの社長の手により、悪意のある形で雑誌に暴露されてしまい、千早は傷つき、歌が歌えなくなってしまいます。ショックで引きこもってしまった千早を懸命に励まそうと奮闘する春香の様子は、見ていて本当に仲間への愛と優しさを感じると同時に、千早に対する無力さをどうしても感じてしまい、かなり辛いシーンでもありました。
もうどうにもならないのではないかと思いましたが、千早の母親が春香を通して渡してくれた弟の絵と、765プロのメンバーが千早の為に皆で作詞した楽曲、”約束”の楽譜と共に送られてきた春香の手紙を読んだことで、自分が歌うことの原点を改めて思い出し、近くに控えていた定例ライブに出演を決意します。765プロの絆の深さと温かさが私の心にも染みてきて、この時点で涙腺持っていかれそうになりましたが、本当に感動できるのはここからなんです。
ライブに出演できたのは良いものの、いざ歌おうとすると過去のトラウマがよみがえり、声が出ません。ダメなのか・・・!っと胸が締め付けられる思いで見守っていたら、なんと春香が飛び出して千早をカバーするように歌い始めました。そして後に続くように他のメンバーもカバーに入って歌っていくシーンは本当にやられましたね。765プロ温かすぎる・・・。そこからの次のサビで、過去のトラウマから解放されたかの如く蘇った千早の歌声。そして今までと違って心から気持ち良く楽しそうに歌い、歌い切った後に涙とともに満面の笑みを浮かべた千早。”約束”という曲の良さも相まって、油断してたら本当に泣くレベルで凄まじい感動を得られました。この演出はハッキリ言ってずるいよ・・・w
他のメンバーも魅力的な掘り下げが為されていたのでじっくり語りたいところなのですが、流石に文章のボリュームがえげつないことになってしまいますし、私の執筆のモチベーションにも関わるので(笑)、最後に物語終盤のエピソードについて語りたいと思います。
テレビ本編終盤では、年明けの大舞台としてニューイヤーライブの開催が決定するのですが、既に人気が上がりまくった765プロメンバーは中々練習の予定を合わせられず、何とかして皆で練習できるように春香は奮闘していきます。しかしどうしてもスケジュールが忙しくて練習に来られないメンバーが多く、全員でライブに出られないんじゃないかと春香の中で次第に焦りが生じ始めます。
これは中々考えさせられるシーンですね。以前はアイドルとしてまだまだ売れていなかったけれど、仲間たちと共に楽しく仕事が出来て、絆を深め合うことが出来ました。しかし次第にアイドルとして売れ始めていくにつれて仕事環境も変化していき、仲間とのコミュニケーションも減っていく儚さも描写されます。この環境の変化を丁寧に魅力的に描いているところが本作の見どころの一つだと思います。
焦る春香にどうにか寄り添おうとするプロデューサーでしたが、ふとしたきっかけにより演劇の舞台上で落下事故に逢ってしまいます。それをきっかけに、春香がこれまでため込んでいた不安や不満、そして自分のせいでプロデューサーに怪我をさせてしまったという責任感に押しつぶされ、仕事を休むまでに追い詰められてしまいました。これはかなり辛いシーンでした・・・。これまで春香は、765プロを優しく支え導いてくれる精神的主柱とも言えるような安心感のあるキャラだったので、ここに来て春香も折れてしまったのはかなり胸が締め付けられましたね・・・。
ですがこの出来事をきっかけに、メンバー達が春香という存在の大きさと大切さを改めて感じるようになります。春香自身も、休みの中で自分のアイドルになるという夢の原点、そして何より自分の本当の気持ちに気付くきっかけを得られたことにより、その気持ちを皆に打ち明けることで更に765プロとして仲間の絆を深めるに至っていきました。765プロ、本当に皆温かくて優しさに溢れていて、最早家族に等しい絆を感じるようでした・・・。現実ではここまで優しい仲間や環境に巡り合えることは中々難しいでしょうからね。
様々な困難を乗り越えてようやく迎えたニューイヤーライブの直前に、緊張していたアイドル達に激励を贈るために病院から駆けつけてきたプロデューサーの姿は、これまでで一番頼もしく、かっこいいものでした。そして最後にして最大の見せ場であるライブシーンは、これまでの765プロの歩みの集大成を象徴するかの如く華やかで、可憐で、そして美しく輝く素晴らしいものでした。このライブシーンの魅力、感動は是非とも本作を通しで見た末に直接ご覧になってほしいと思います!
テレビ本編の続編として、映画『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』がありますが、こちらも素晴らしい内容となっており、個人的にはこちらも必見の内容だといます。細かく話すと更に長くなってしまうので、簡単に内容の紹介と感想を語ります。本作の大きな特徴として、アイドルマスターシリーズの一つ、『ミリオンライブ!』から7人のキャラがライブのバックダンサーとしてゲスト出演しています。単なるコラボ出演ではなく、ちゃんと本作のストーリーを彩るメインキャラとしてしっかり絡んできます。
私はアイドルマスターシリーズは全然詳しくなく、ミリオンライブの前知識も全くない状態で見始めたのですが、特に何の前知識も無くても問題もありませんでした。テレビ本編を見終わった後にそのまま見ていって大丈夫でしたね。映画になって、作画と演出にはさらに磨きがかかり、ストーリーもより重厚で見ごたえのあるものとなっていました。無難な続編という感じでは全くなく、私の場合映画まで見たことでむしろ本作全体の評価が更に上がったくらいです。
テレビ本編の正統進化のような内容になっていると思いますが、重くて暗い展開も進化してしまっているため(笑)、人によってはここが少しキツイと感じてしまうかもしれません。私は基本的に重くて暗い展開は、そこにちゃんと納得できる過程がないと嫌なのですが、この映画もキャラクターの心情描写が丁寧にされているので、そういった苦しい展開であっても私の場合はちゃんと納得感を得ながら見ることができました。とにかく一度は映画まで全て見てほしい、そう思えるような素晴らしい作品でした!

まとめ
アイドル系アニメの金字塔と呼ばれたこの伝説のアニメを遂に見ることが出来ました! 過去に感想記事を作ったまどマギと同時期の2011年に制作された本作ですが、こちらも全く古臭さを感じず、しっかりとキャラの個性と丁寧に練られたストーリーが描かれていました。2011年まで来るともう今のアニメと全体的なクオリティは遜色ないなぁと改めて思いましたね。作画の雰囲気も独特の躍動感があって好きでした。
アイドル一人ひとりについて語ろうとすると恐ろしく膨大な文章を書かなければいけなくなるので、特に印象的だったエピソードや好きなキャラのみに焦点を絞って感想を書きましたが、それでも今回はかなり長くなってしまいましたね・・・(汗) 話数としては25話+映画と、ボリューム自体はそこそこでなのですが、キャラが多い分内容は本当に濃いものだったので、どうやって本作の感想をまとめようか非常に悩みましたw
評価については、星4.8/6.0 とさせて頂きます。序盤は正直薄味な印象がありましたが、後半にかけて見ごたえが増していき、沢山いるメインキャラ全員の掘り下げが丁寧に行われ、誰かが空気になることもなく楽しく、そして深みも感じられる非常に完成度の高い作品に思いました。他のアイマスシリーズのアニメも気が向いたら色々見てみたいですね。妹からはSideMを強く推されてますが・・・w
本当に面白い物語に出会えた時、それは私たちの心を、そして人生をより豊かにしてくれます。まだ見ぬ最高の物語を求め、共に見つけていきましょう! じゃあ・・・また!!!


