アニメ感想

人間の想像力ってすごい・・・ 「魔法少女まどか☆マギカ」アニメ感想

アニメ感想
画像引用元:©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

 どうも、筆者のクロです! 今回はテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を視聴した感想を語ろうと思います。10年代を代表する伝説のアニメの一つをこうして味わうことが出来て、また一歩アニオタとしてレベルアップできたような気がしますw

今回は映画「魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語」も含めた感想・評価をしていきます。まだ物語は未完結であるため、評価はあくまで現時点でのものとしてご理解ください。それではいってみましょう!

作品紹介

  • あらすじ

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。普通の中学2年生、鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす1人。ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない…。

U-NEXTより引用

本作品はシャフトによるオリジナルアニメ作品で、原作はMagica Quartet
監督は新房 昭之、制作はシャフト
ジャンルは魔法少女、ダーク・ファンタジー、SF

ネタバレなし感想

まず、この作品は2011年制作と少し昔のアニメになりますが、現代の作品と比較しても全く色褪せないどころか、むしろ新鮮な刺激をこれでもかと与えてくれる、凄まじいオーラを感じる作品でした。キャラデザは少し癖のあるものとなっているので好みは分かれるかと思いますが、私はそこまで気にせず作品に没頭することが出来ました。

私がこの作品を見て圧倒されたのは、その唯一無二の世界観と、超人的なセンスによって描き出されたアニメーション演出です。単純に作画クオリティがすごいというのもありますが、魔女の結界の演出や、魔女の登場演出など、もはや高等芸術そのものを見せつけられているかの如く、お洒落さと不気味さを同時に味わうような、人間の理解の及ばない存在と戦っているという感覚を叩きつけられるのです。アニメに独創性を求める人にとって、これは堪らない体験となるでしょうね。

そしてこの唯一無二の世界観を支える音楽もまた素晴らしいものでした。神聖でありながらもどこか暗く不安を煽るような、上質なオーケストラ音楽が見事に作品の雰囲気とマッチしていました。戦いのシーンで盛り上がるのはもちろんですが、絶望感あふれるシーンもその音楽も相まってより没入感が増してしんどくなる部分もありましたw サントラだけでもおそらく十分に楽しめそうです。

ストーリーについては、噂に聞いた通りという感じで、魔法少女作品の常識をことごとく破壊するかの如く邪道を貫いていて、後半には衝撃の真実や展開が次々と明かされていく強いサスペンス要素も兼ね備えたものとなっていました。この辺りについては後程ネタバレあり感想で詳しく語っていきますが、王道の面白さはあまり期待しないほうが良いと思います。

映画ではテレビ本編の続編となるストーリーが展開されますが、更に独創性と作画クオリティに磨きがかかっており、より見ごたえのある展開を堪能することが出来ます。ですがこの映画ではまだストーリーが完結しておらず、次回作である「ワルプルギスの廻天」を待たなければなりません。その上ストーリー展開自体も賛否が大きく分かれるような、あまりスッキリする終わり方ではないので、私としては続編が公開されてからまとめて映画シリーズを見ていくスタイルをお勧めします。本来なら今年の冬に公開が予定されていましたが、再び延期となってしまい、来年の冬までお預けとなってしまいました。続きを早く見たい・・・。

前提として、この作品はストーリーが難解な部分が多く、一度に流れを理解するのは相当難しいと思います。かなり高次元の概念が途中から濁流のごとく押し寄せてくるので、これから視聴されるという方はじっくりとストーリーを読み込む覚悟はそれなりに必要かと思います。ですが、ざっくりと流れを見ていくだけでも大まかなストーリー展開は理解できると思うので、まずはこの作品の圧倒的な独創性に満ちた芸術的な世界観を堪能してみてください!

※以下ネタバレ注意

ネタバレあり感想

               画像引用元:©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

まずストーリーを眺めていて思ったのは、「これって実は主人公まどかじゃなくてほむらなんじゃね?」というところでした。というのも、まどかが魔法少女になるのはなんと最終回になってからなんですよね。正確には別の世界線ではまどかも魔法少女として活躍するシーンはあるのですが、我々視聴者が追っている世界線ではそうなっているのです。

どういうこと?となると思いますが、実はほむらは魔法を使って世界を何度もやり直しており、最悪の未来を回避してまどかを救うために一人孤独に戦っていたという背景がありました。最初は悪い魔法少女なのかと思っていましたが、実はほむらだけが残酷な真実を知っており、その運命を変えようと一人で努力していた様は、まさに主人公さながらに儚くもたくましいものでした。

人を惹きつける優しさがあるという点ではまどかも主人公らしさはあるのですが、作中ではまみやさやかが魔法少女として戦っていく中、まどかは基本無力な一般人でしかなく、ストーリーが進むごとに、友達であるさやかとの関係にヒビが入ってしまいます。魔法少女でないまどかにはさやかを助けることが出来ず、結局さやかを失ってしまいます。こうして見ていると、やはりほむらの方がダークヒーローっぽくはありますが主人公らしいなと思いました。最後にはまどかがほむらを助け、大きな決断を下すシーンもあって一気にまどかも主人公らしくなるんですがね。

私が個人的に好きだったキャラはキュゥべえですね。魔法少女たちをだましてたとんでもない裏切者のイメージが強いですが、キュゥべえにとっては何も悪気があった訳でもなく、ただインキュベーターとしての役割をこなし、宇宙のエネルギーバランスを守るために純粋に動いていただけという、感情もなく無機質な姿勢を淡々と貫く感じが私にはとても好みでした。善悪関係なく、役割を果たすために利用できるものは何でも利用する、徹底した合理主義に基づく行動や思考は、人間味が全くなく、まともな人間の感性を持っている人ほど、キュゥべえの価値観を理解できずに嫌悪感を抱く人もいるとは思いますが、私は逆に人間味のない、超越した価値観を持つキャラが大好きなので、キュゥべえに魅力を感じるというのは私にも意外なことでしたね。

魔法少女の中で一番好きだったキャラは佐倉 杏子ですね。最初は凄く嫌なキャラでしたが、魔法少女の真実を知ってからは、少しずつさやかに興味を持ち、心を開くようになってからは、魅力的な頼もしい姉貴分となっていました。さやかが闇落ちして魔女になってしまった時も、まどかと共に最後まであきらめずにさやかを助けようとして戦っていた姿はこちらも少し感極まるところでしたね。「ひとりぼっちはさみしいもんな」といって自爆するシーンは本当に切なく印象的でした。

魔法少女の設定自体もとても斬新で驚きに溢れたものでした。そもそも魔法少女とは、願いの対価として人を超えた力を手に入れ、世界を脅かす魔女と戦う運命を強いられた存在なのですが、実はなんと、魔法少女自身も将来的に魔女になる運命を背負わされていたのです。何故ならそもそもキュゥべえの目的は、魔女を生み出すことにあったからなのです。何故そんな酷いことをするのか、それはキュゥべえを作った地球外生命体が開発した感情をエネルギーに変換する装置を使い、希望に満ちた少女たちを魔法少女に変え、魔女との戦いの中で絶望に落とし、魔女に変わる際に得られる膨大なエネルギーを回収することで、エントロピーの増大によって失われていく宇宙のエネルギーを補充し、宇宙の滅びを回避するというのが大元の目的だったのです。

・・・おそらくこれをそのまま聞いてもチンプンカンプンな人が多いと思うので、もっと分かりやすく説明すると、以下のような流れになると思われます。

宇宙全体のエネルギーが少しずつなくなっている→このままでは宇宙は滅びてしまう→とある宇宙人が感情をエネルギーに変換する装置を開発→感情を持った生物のいる星にインキュベーター(キュウベエ)を派遣→感情豊かな人間の少女を魔法少女にし、魔女になるまで待つ(希望から絶望への相転移)→発生した膨大なエネルギーを回収→宇宙に返還し、宇宙を滅びから守る

魔法少女の真実をまとめると、多分こういうことだと思います。魔女になるための少女、だから魔法少女だったのです。これを知った時、本当にしてやられた気分になりました。本来は女の子たちのあこがれのヒーローとして描かれていた魔法少女の常識ををここまで大きくひっくり返してしまったのですから、このストーリーを考えた虚淵玄はやはり天才だと思いましたね。

最後の最後でようやく魔法少女となったまどかですが、まどかはその膨大な力を駆使して魔法少女が魔女になる悲劇が生まれない世界を作り出し(円環の理)、最終的には神さまのような超常的な存在となって世界そのものを作り変えてしまうという、最強議論厨が食いつきそうなとんでも展開となりましたw こういった超常的な概念が絡んでくる展開、私は好きですw

この辺りで一旦物語は終わり、映画「叛逆の物語」へと続きます。映画の感想を簡単にまとめるなら、「どうしてそうなるんだよぉ!(泣)」でしたw 作品そのもののクオリティはテレビアニメから更に上がっており、見ごたえは十二分にあったと思います。ですがストーリー面においては、まさかほむらがあんな形で闇落ちして世界をまた作り変えてしまうなんて思いもしませんでした・・・。むしろ序盤の仮初の世界で王道の魔法少女をやってた辺りの方が面白くて、もうこのままの世界で良いんじゃね?と思いながら見てましたw 終盤の魔女化したほむらと戦ってほむらを救うシーンもとても熱く、無事ほむらを救う展開は最高だったのに、最後に一気にほむらに裏切られた気分になりました・・・w

次の「ワルプルギスの廻天」でどういう結末を辿るのか、そもそも次でちゃんと完結するのか、いずれにせよこの後の展開次第でまどマギシリーズの評価が大きく分かれる感じになりそうですね。現時点ではほむらが悪魔化したショックが大きくて非常に参っているところです。シャフトさん、早く続きを!

最後に

執筆時点から13年前の作品なのに、全く色褪せないどころか、そこらのアニメとは別格のオーラを感じることが出来ました。流石は伝説のアニメといった雰囲気でしたね。映画の内容も含めた現時点での作品の評価については、星4.0とさせて頂きます。やはり最後の最後でほむらが唐突に闇落ちしてしまったのがちょっとショックだったのですが、それでも新しい切り口のストーリーに独創的な演出が織りなす唯一無二の世界観は、この作品でしか味わえない魅力だと思います!

「ワルプルギスの廻天」がまた延期になってしまったことは非常に残念ではありましたが、もう少し頑張って続きを待つだけの価値は十分にあると思っています。ハードルは相当上がっているとは思いますが、シャフトの方々には是非とも素晴らしい作品に仕上げていってほしいと切実に願います。続編が公開されたら、私の中でまどマギの評価がどう変わるのか、ドキドキしながら楽しみに待ちたいと思います!

本当に面白い物語に出会えた時、それは私たちの心を、そして人生をより豊かにしてくれます。まだ見ぬ最高の物語を求め、共に見ていきましょう! じゃあ・・・また!!!

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