アニメ感想

邪道だが王道の熱血ロボットアニメ!! 「機動武闘伝Gガンダム」アニメ感想

アニメ感想
画像引用元:©創通・サンライズ

どうも、筆者のクロです! 今回はテレビアニメ「機動武闘伝Gガンダム」を視聴した感想を語ろうと思います。30年前のアニメになりますが、古き良き熱血王道バトルアニメとして楽しむことが出来ました! ガンダムシリーズとしては大分異色の作品ではあるとは思いますw そして実はこれが私にとっての本格ガンダムデビューになります(デビューがこれで良いのかw)。

いつものようにネタバレなし、ありでそれぞれ感想を書いていきます。ネタバレを気にしない人や既に作品を視聴済みの方は最後まで読んでくださると嬉しいです! それではいってみましょう!

作品紹介

あらすじ

未来世紀60年。各国の所持するガンダムが地球をリングとして戦う「ガンダムファイト」が開催される。ネオ・ジャパン代表のドモン・カッシュもその1人として、地球で戦い続ける。しかし、ドモンの真の目的は祖国を裏切った兄、キョウジを捜すことだった…。

U-NEXTより引用

本作品はサンライズによるオリジナルアニメ作品で、原作は矢立肇富野由悠季
監督は今川 泰宏、制作はサンライズ
ジャンルはロボットアニメ

ネタバレなし感想

まず、30年前の作品ということで、セル画でアニメが描かれているのですが、これが良い味を出していて好きな雰囲気でした。やはりセル画は良いものだとしみじみと思います。作画自体は当然今と比べたら粗さや古臭さはありましたが、しかし気になるような作画の崩れなどはほぼ無く、見せ場のシーンなどはしっかりと滑らかに動いており、全体的に作画クオリティは高いように感じました。

ストーリー面では、私の場合はあくまで一作品としての評価になりますが、昭和~平成初期らしい熱血王道要素と渋さを感じられるロボットアニメでした。作中で展開されるガンダムファイトと呼ばれる、地球全土をリングとして見立てて各国のガンダムが頂点を決める代理戦争があるのですが、これがとても少年心をくすぶられるロボットバトル要素として、存分に楽しむことができましたね。ガンダムに王道少年漫画要素を見事に組み合わせた作風になっていたように思います。

主人公のドモンを中心に様々なガンダムファイターとの戦いが描かれますが、戦うキャラクターの掘り下げを丁寧に行っていて、とても現代的な構図で戦いのエピソードを展開する部分もあったので、非常に見ごたえがありました。魅力的な個性を持ったキャラが本当に多く、シビアな世界観を面白おかしく彩ってくれるので、重い展開もありますが、あまり苦にならずストーリーを追うことが出来ました。

終盤は衝撃的で怒涛の展開の応酬であり、終盤ならではの凄まじい緊迫感と盛り上がりを味わうことが出来ました。終盤辺りは本当に名シーンが多く、感動できるエピソードを沢山見られるので、完走した後の満足度は本当に高いものでした。この辺の話の詳細はネタバレあり感想でじっくり語っていきたいと思います。

一つ大きく気になってしまったのは、各話の序盤に入るサブタイトルコールが回によってはとんでもないネタバレをぶっこんでくるところです。場合によってはその回のオチをサブタイトルでバラしていたり、酷いときは終盤の重要な展開すらもあっさりネタばらししてしまうので、せっかくの作中の緊迫感がオチを知ってしまって台無しに感じることが多かったです。ネタバレを気にしない性格の人なら特段問題のない部分ではあると思いますが、初見のドキドキワクワク感を大切にしたい私としては、ちょっと不親切な作りだなぁと感じました。作品の内容自体には特に文句はないんですがね・・・。

ロボットアニメとして誰にでもおすすめしやすい作風になっているとは思いますが、ガンダムシリーズとして見ると恐らく相当異質でガンダムらしくない作風ではあると思うので、従来のガンダムファンは注意が必要かもしれませんね(初めてちゃんとガンダムを見た私からしても、従来のガンダムのイメージからは大きくかけ離れていて、これは本当にガンダムなのか?と少し困惑しましたw)

※以下ネタバレ注意

ネタバレあり感想

                               GUNDAM.INFOより:©創通・サンライズ

この作品を語るうえで欠かせないキャラクター、それが東方不敗マスター・アジアです! ドモンの師匠として12話で登場するのですが、このキャラが中々にぶっ飛んでて強烈な印象を刻んでくれました。まず、この人もガンダムファイターなのですが、ガンダムに乗らなくても生身でモビルスーツを破壊できます(?) あとなんか空中でバタ足をして空を飛びながらモビルスーツの攻撃を押し返すことが出来ます。もちろん生身での話です(???) なんか一人だけファンタジーやってません?ってレベルでやりたい放題やってて、名に恥じぬ強さも相まってもう最高!!・・・と思ってた時期が私にもありました。

まさか東方不敗が本作のラスボスとなる存在、デビルガンダムの手先として立ちはだかるという絶望を叩きつけられることになるとは思ってもみませんでした。当然圧倒的強さでドモン達を追い詰めてくるのですが、謎のドイツのガンダムファイターであるシュバルツに助けられながらどうにか撃退することが出来ました。ドモンが手も足も出ず、必殺技も通じない相手に一人で渡り合ってしまう程の力を持つシュバルツも大分イカれた実力者だと思いますw

そして当然この作品の魅力を語るうえで欠かせないのが、ドモンをはじめとした「秩序の守り手」と呼ばれるシャッフル同盟のメンバー(先代から選ばれ、新たに受け継いだメンバー)である、チボデー・クロケットサイ・サイシージョルジュ・ド・サンドアルゴ・ガルスキーの5人の関係性です。それぞれキャラクターの個性は豊かでありつつも、普段は良きライバルであり、時には大胆に衝突し、時には互いに助け合い、そしてガンダムファイト決勝で全力で戦い終わった後は、シャッフルの仲間として共にデビルガンダムを倒すために戦ってくれる。こういうメリハリのある熱い関係性が本当に好きでした。決勝での戦いそのものも本当に名勝負ばかりで、互いの戦いにかける気持ちがそれぞれ全力でぶつかり合う姿が本当に熱く、そして切なく感じて堪らないものでした。最初はただの敵同士だったのが、戦いを経て良き仲間になっていく・・・これぞ王道!って感じで好きですねぇ。

個人的に驚かされたのは、ストーリー自体のクオリティの高さでした。最初はドモンが兄であるキョウジ・カッシュに復讐し、デビルガンダムを倒して父親を冷凍刑から救うという目的で戦っていましたが、物語後半で実はこれまでに何度もドモンを導いてきたシュバルツの正体がキョウジであることが判明します。中盤で覆面が半分破けた段階で「あれ? これまさかキョウジなのか?」と察しはしましたが、それだとデビルガンダムに乗ってたキョウジは何なんだ?という疑問が湧いてきます。キョウジが2人いるというのは有り得ない状況ですからね。

当初ドモンは兄であるキョウジが父の開発したデビルガンダムを奪い、ドモンから両親を奪い、地球に降りた後に暴れまわり、失踪したデビルガンダム事件を起こしたと伝えられていたが、真実はドモンの父の科学者としての才能に嫉妬したミカムラ博士と、デビルガンダムを手に入れて宇宙征服を企んでいたウルベ少佐がデビルガンダム(正式名称はアルティメットガンダム)を奪うために研究所を襲った。キョウジはアルティメットガンダムを守るために命がけで地球に逃げたが、着陸時の衝撃でプログラムが狂った結果デビルガンダムとして暴走してしまった・・・というものでした。つまりドモンはウルベ少佐とミカムラ博士にずっと騙され続けて戦ってきたということです。外道にも程がありますね・・・。

キョウジの姿で出てきたシュバルツ・ブルーダーの正体は、暴走の末意識を失いかけていたキョウジが、デビルガンダムに殺された本物のシュバルツ・ブルーダーを母体にDG細胞を使い、DG細胞を構成するナノマシンに自分の意識と記憶をインプットし、死亡したシュバルツの肉体と技量を継承して生み出したアンドロイドでした(この辺りはかなり複雑な設定が絡むので、実際に本編をじっくり見て欲しいですね汗)。

こういうストーリーの縦軸が根底から覆される展開はやはり面白いですね。ただの熱血王道ロボットアニメだと思って侮っていましたw 緻密な設定によって繰り出される終盤のどんでん返しは本当にゾクゾクさせてくれます。最終的にキョウジはドモンの危機に駆け付けた後、ドモンに自分ごとデビルガンダムを破壊することを望み、儚く散ってしまったのはとても悲しかったですが、しかし兄弟の温かい絆を最後にちゃんと感じられたとても感動的なシーンでした。

そしておそらく作中で最も熱い戦いであろう、ドモンと東方不敗の最後の師弟対決が遂にやってきました。これはもう最高に素晴らしい戦いでしたね。東方不敗がデビルガンダムの手先となってしまった理由もようやく明らかとなり、本来の美しい地球を取り戻すために、地球を汚染し続けてきた人間を滅ぼすことが目的でした。そのために同じ目的で動いていたデビルガンダムに賛同し、既に限界を迎え始めていたオリジナルのキョウジに代わってドモンをデビルガンダムに取り込ませようとしていました。

東方不敗が時々見せていた哀愁漂う表情やセリフの真意が分かり、私の心も何だか締め付けられる思いでした・・・。 人間のせいで生じてしまった問題や怨嗟を突き付けられる展開というのはベタではありますが、こういう話を突き付けられるたびに耳が痛くなるところがあるので、こういう部分は自分でも結構ピュアな性格してるなぁと思ってしまいますねw

ドラゴンボールのごとく熱く激しい戦いの末、ドモンは遂に師匠を打ち破り勝利しましたが、この時の東方不敗の表情はとても穏やかで満足そうにしていました。これは私の想像になりますが、東方不敗は内心では自分のやっていることは間違っていると分かってはいたが、歯止めが利かなくなるほど感情が暴走してしまっていた。そんな愚かな自分を愛弟子であるドモンの手でどうか止めてほしい・・・そういう風に望んでいたのかもしれません。

そして最期にドモンから「人類もまた自然の一部」ということを教えられ、今までの過ちを受け入れた後、次の世代に全てを託し、改めてドモンとの師弟の熱い絆を交わした後に力尽きて逝ったシーン。ここは本当に涙腺やられそうになりました・・・。まず、師匠の思想に対するドモンの返しが素晴らしく、私まで何だか救われた気がしました。そして最期の最期で2人が本当の師弟関係を取り戻し、弟子の腕の中で穏やかに逝けたのは、師匠として最高に幸せだったのではないかと思い、儚くも熱い気持ちがこみ上げてきました。もはやこれが最終回でも良いとすら思いましたが(笑)、しかしここでまだ話は終わりません。

ここまでずっとドモンをクルーとして支え続けたレイン・ミカムラがウルベ少佐の手によりデビルガンダムに取り込まれてしまい、ウルベ少佐の宇宙征服の野望を止めるためにドモン達はいよいよ最後のデビルガンダムとの戦いに臨みます。この最終決戦は個人的に「これこそ自分がラスボス戦に求めていたものだ!」という理想が多く詰まった、最高に盛り上がれるものでした。どんどん巨大化し、絶望的な力をつけていくデビルガンダム、そしてかつて敵だった者たちと協力し、冷凍刑から復活したドモンの父のサポートも入り、全世界のコロニーが力を合わせてデビルガンダムに立ち向かう・・・これを見てテンションが上がらないオタクがいるでしょうか? いや、いない!(断言w) 

激闘の末、シャッフル同名の仲間たちと力を合わせてウルベ少佐の撃破には成功するものの、最後はデビルガンダムに取り込まれたレイン自身がドモンを拒絶し、牙を向くという悲しすぎる展開が待っていました。こればっかりは力でどうにかできる問題ではなく、武闘家であるドモンに心の問題を突き付けるという、ある意味最大の試練に向き合うところが、展開づくりとして非常に上手いと思いました。自分の父親のせいでドモンに地獄の道を歩ませてしまったという罪悪感は相当なものでしょうから、仕方のないところではありますがね・・・。

レインの心の壁にぶつかったドモンは、良きライバルの一人であるアレンビー・ビアズリーの助言を受け、今までレインに対して秘めていた思いを包み隠さず愛を告白することで、見事レインの心の壁を打ち破り、レインを救うことが出来ました。その後二人は互いに愛を誓い、「石破ラブラブ天驚拳」でデビルガンダムを見事に撃破しました。デビルガンダムを倒す最後の手段が単なる武力ではなく、2人の愛の力というのが実に最高でしたね。今まで拳のみで語り合ってきたドモンが、最後に初めて愛でレインに語ったからこそ掴めた人類の勝利。これぞ愛は宇宙を救う・・・こういう展開に持っていくところがなんともニクくて良いですねぇ。

そして一緒に戦った多くの仲間たちと共に、ドモンの家族や師匠である東方不敗が愛した地球へと凱旋していくシーンは、これ以上なく素晴らしいグランドフィナーレとして物語を締めており、見終わった後の満足感は凄まじいものでした。ガンダムシリーズとしては間違いなく邪道で異色のストーリーだったかもしれませんが、私的にはこれは我が道を貫いたと言わんばかりの素晴らしい熱血王道のロボットアニメとして、純粋に楽しめました。

最後に

ここまで長い作品の感想を書いたことがなかったのもあって、どうしても書きたいことをまとめるのが難しく、結果的にこれまでで最も長文となってしまいました・・・汗 しかしそれでも、作品に対する私の熱意を届けるためと思って私なりに頑張ってまとめ上げたつもりです。本当はもっと語りたいことが多かったのですがね・・・w こんな不器用な私ですが、今後ともブロガーとして精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します!

作品の評価については、★×5とさせて頂きます! 最初は期待半分、不安半分で見始めた本作でしたが、予想以上にちゃんと面白くて、長い尺でしたがしっかりと最後まで完走できたので本当に良かったです。しかしガンダムファンによっては大きく評価を下げる人もいそうではあります。私の場合、シリーズものであっても、重視するのはそのシリーズの「らしさ」よりも一作品としての純粋な「面白さ」で評価するタイプなので、先入観に囚われず一作品として楽しめる方には是非ともおすすめしたい作品だと思いました。ブログ執筆時点で30周年を迎え、再び盛り上がりを見せている今が視聴する丁度良い機会だと思います!

本当に面白い物語に出会えた時、それは私たちの心を、そして人生をより豊かにしてくれます。まだ見ぬ最高の物語を求め、共に見ていきましょう! じゃあ・・・また!!!

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